3年分のキス





抱きしめた淡いピンク色には
いくつかの斑点模様ができていた
忘れかけていた感情が溢れるように


ただ
いくら泣こうがわめこうが
何もできないことには変わりなかった

いまさら結婚断るなんてできないし
たかおちゃんと会えるわけでもない

わたしはこのまま
本当の気持ちに蓋をして生きていかなければいけないことぐらい

自分でもわかっていた


今日だけは

泣かせてほしかった


今日だけは

彼のことを思い出したかった


これから一生お別れする感情に
お礼を言わなくちゃいけない






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