3年分のキス
「…目、腫れてる」
翌朝、鏡で自分の顔をみると
見事に目の周りが赤く腫れていた
メイクでごまかせそうなくらいだし
蓮にはわからないだろう
はぁ、とひとつため息を吐いて
また鏡の自分の顔と向かい合った
憂鬱な花嫁、って感じだろうか
[ピーンポーン]
インターホンが鳴った
わたしは急いで顔を拭いて玄関へ走る
ドアをあけるとそこには
青色の服を着た男の人が数人いた
「○×引っ越しセンターの者です!」
「あぁ、お待ちしてました。よろしくお願いします」
彼らは部屋に入ると
驚くほどてきぱきと仕事を始めた
荷物の少ないわたしの部屋なんて
たった2時間弱で片付いてしまった