3年分のキス
彼の家に着くと
もうすでに引っ越しセンターの人、両親もそこにいた
彼の家はわたしの家に負けず劣らず大きかった
「ごめんね、手伝いに行けなくて」
次々と荷物を運んでいる引っ越しセンターの人をみながら
蓮が隣でそう言った
今日の午前中は大事な仕事があったらしい
「いいよ、全然平気」
わたしが笑うと
そっか、って照れくさそうに笑う彼
一瞬、無言の空気が流れたあとに
「…結婚するんだね、俺たち」
今度はわたしの目をみてはっきりと彼は言った
その言葉に
わたしの胸には「罪悪感」というものが広がった
「…そうだね」
真っ直ぐな彼の瞳なんてみれるわけもなく
わたしは窓の外に目をやったのだった