3年分のキス
二つのお揃いのマグカップに熱いコーヒーを注ぐ
トクトクトク、と心地いい音がキッチンに響く
湯気からコーヒーの香りがして、再びリビングへと戻る
「…おまた、……」
おまたせ、そう言おうとしても言葉がでてこなかった
映画を見終わった蓮が、いつもなら昼間ついていないはずのテレビをつけていた
わたしの目は、その画面に釘付けになっていた
「どう、した?」
リビングの入り口に立ち尽くすわたしを蓮は心配している
そんなこと気にする暇もなかった
わたしの目には、テレビに映ったたかおちゃんの姿しか入らなかったから