真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
日付も代わり、そろそろ心が寝ようと思っていたその時、心の携帯電話が鳴った。

「夜中の十二時に、一体、誰かしら?」

心は、かかってきた主を確認した。


-公衆電話-


「公衆電話?ああ、きっと誰かが、外から番号間違えてかけてきたのね。
…じゃあ、いいわ。無視、無視。」

しかし、その『間違い電話』が、それ以降毎日、心の携帯電話にかかってきた。しかも必ず決まって、真夜中の十二時に。

そう言う訳で、最初は無視していた心だったが、さすがに毎日はウザい、と感じだし、その電話の主をたしなめる為、とうとう電話にでた。

「もしもしっ!」

「…やっと、出てくれたんだね、嬉しいよ。」

「えっ!?」

「この頃の心、元気ないなあ。やっぱり、付き合ってた彼氏と最近、別れたのが原因かな。僕、すごく心配してるんだよ。」
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