契約恋愛~思い出に溺れて~
「じゃあ、急いで片づけちゃうから待ってて」
「うん。おばあちゃんのとこいってるね!」
紗優が笑ってくれたので、私は急いで掃除機をかけた。
私と紗優が一緒に過ごすこの部屋には、最近学習デスクが置かれた。
真新しいチェリーピンクのランドセルがかかっている。
春になったら紗優は小学生だ。
そうしたら、きっと保育園の時よりも手がかかるようになるのだろう。
宿題だって出るし、帰ってくるのも早い。
そんな紗優に、私はちゃんとしてあげれるのだろうか。
学校で何かあっても、忙しさにかまけて気づかなかったらどうしよう。
考え出すと不安はきりなく積もってくる。
なんか最近駄目だ。
不安に飲まれそうになってしまう。
頭を振って掃除を終わらせ、玄関先で紗優を呼んだ。