契約恋愛~思い出に溺れて~


パニックになって、一週間の予定を頭の中で読み上げる。

月曜は部内会議。

火曜は青柳くんのプログラムの動作テストの日。
……時間は読めないな。

水曜は、特に何もないけど、定時で終わる保証もない。


「水曜……なら、なんとか」

『あ、水曜は俺が駄目だ』

「えと、……やっぱり週末じゃないと無理よ」

『じゃあ、土曜ね。休みだろ? 昼飯がいい? 夕飯がいい?』

「お昼、かな。夜は親もいるから」

『ああそうだね。同居だったもんね』


英治くんがポンポンと時間を決めてくれる。

こういうの
トントン拍子っていうのかな。

戸惑いながら喜んでいる自分に、少し罪悪感を感じる。

紗優のことあんな風に思っておいて、自分だって浮かれてる。

ユウのこと、忘れたくなんかない。

だけど、英治くんと話しているのは楽しい。

二股かける気持ちってこういうのなのかしら。

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