契約恋愛~思い出に溺れて~
途端に紗優の顔がパッと晴れて、素直に席を立った。
私の手を握って、支払いをする英治くんの姿を、嬉しそうにじっと眺めてる。
紗優にとって、
英治くんはもう、かなりの存在感を持ってるんだろう。
こんな風に優しくされたら、それも当り前のような気がする。
正直にいえば、紗優のこんな顔をみるのは嬉しい。
だけど寂しくもある。
その頭の片隅にでも、ユウの事は残ってるのかな。
そんな風に、思ってしまうから。