契約恋愛~思い出に溺れて~
「紗優もいるのに」
「すぐ起きる方?」
「そうでもないけど」
「じゃあいいじゃん。それともやめる?」
「……やめない」
腕を伸ばして、彼の頭を抱き寄せる。
体のラインを確認するように撫でられて、体が自然に反応した。
紗優に気づかれないようにと、息を殺しているから逆に心音だけが響いて。
なんだかいつもよりも恥ずかしい。
「……んっ」
「しー」
「や、無理」
「仕方ないなぁ」
キスで、私の声は封じられて。
そこから先はなすがままになる。
はだけた浴衣を二の腕のあたりまで下げられて、露わになる肌に、少し鳥肌が立った。