契約恋愛~思い出に溺れて~

 挨拶を済ませて、車に乗り込む。


「ちょっと寄り道してもいい?」


そう言うと、英治くんは鼻歌を歌いながら車を走らせる。

そして彼は早速結婚式場に行き、パンフレットなんかを見始めた。

おかしくって笑ってしまう。


「そんなにしっかりしたのしなくていいってば」

「でも俺、紗彩のドレスみたいし」

「もう白とか着れないよ」

「いいじゃん。そんなに大勢に見せる訳じゃないんだから」

「まあね」

「なぁ、サユにも何かドレス着せたい」

「サユにも?」

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