契約恋愛~思い出に溺れて~
「優の位牌はどうする? こっちで引き取ろうか?」
顔をあげると、お義母さんの方は俯いたままだった。
「優はあなたたちといた方が幸せかと思っていたけど、再婚するんじゃ気まずいでしょう?」
「いいえ。
あの、……お義母さんたちさえ良ければ、今のまま私が預かっていてはいけませんか?
彼はユウのこと理解してくれていて、私が位牌を大事にしていることも、了承してくれているので」
「でもねぇ」
「紗優に、ユウのこと忘れて欲しくないんです」
「紗彩さん」
お義母さんは、何と表していいか分からない顔をしていた。
眉はよっていて目つきは厳しかったけど、何だか泣きそうでもあって。