ほんとの“姿”
「馬鹿だなぁ、貴一。」
「中学生か···。」
ほんとだよ。すぐ挑んで来て、負けると走って逃げて行く。昔から変わんないアイツの癖。今も何処かに行ってしまった。
「じゃあ行くか。」
さすがに昼飯無しだと可哀相だと思って、貴一に焼きそばパンとアイツの大好きなあんパンを買うことにした。俺の自腹で。
購買の前は人の波。
でも貴一のためにもやってやろうじゃん。
「遼太郎、ちょっと待ってて。」
「ああ。気をつけて。」
焼きそばパンはゲットしたけど、あんパンがあと二つ。ラッキー、二つ買買っちゃおう···と思った
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