ほんとの“姿”



バッ



俺と同時に伸びてきた手。
目を向けると同じようにこっちを見ている女。


??


固まってる···




···あ、あんパン買おうとしてるのか。



···仕方ない。


俺はあんパンを二つ手に取りその子に近づいた。




「はい。あんパン。」



「えっ···ありがとう。」



その子は嬉しそうに走って行った。






···貴一みたい······








遼太郎と教室に戻ると、貴一は机に突っ伏していた。


「貴一~、ただいま。」


「···おぅ。」



遼太郎と目を合わせて笑う。


ふて腐れてる 笑





「ムスっとすんなよ。ほら。」



「なんだよ···っあ······あんぱんっ!」



「お前のために真子が買ってきたんだよ。」




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