僕は生徒に恋をした
こんな夜に家で女子高生が一人だなんて、どれだけ心細かっただろう。

そのときまた雷が鳴り響く。

「キャー!」

山田がさらに腕に力をこめる。

俺の理性も限界だった。

理性が吹っ飛びそうになり、俺は慌てて彼女の肩に触れていた手を離す。

抱きついてきた彼女を突き放すことも抱きしめることもできず、俺はただ側にいてやることしかできない。

「一人が嫌なら、落ち着くまで一緒にいてやるから」

俺は半ば自分に言い聞かせるようにそう言った。
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