キスはおとなの現実の【完】
やたらとボルテージのあがったわたしの弁を、大上先輩と担当者の男性はぽかんときいていた。

わたしはどうしても、この営業を成功させたかった。

どこへいってもまるでなじめず混ざりものになってしまうわたしが、おとなとして、社会の一員としてこれからやっていくためには、まずはほんのすこしでも自分に自信がほしかった。
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