キスはおとなの現実の【完】
三本酒店のまえにさしかかったときだ。

「あっ」

したをむいて歩いているわたしはカズトさんに声をかけられた。
どうやら店先でぼんやりしていたところらしい。

そういえば、まえにもいっていた。
サラリーマンのすくない土曜日は裏の立ちのみスペースも閑古鳥が鳴いているのだ。

カズトさんが店先からでてきてわたしに近づく。
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