キスはおとなの現実の【完】
「じゃあ、うちの近所だ。すぐそこなんですよ、うちの店」
そういって今わたしが歩いてきた道の先を指でさす。
カズトさんは数年まえに両親が他界して、実家の酒屋を継いだのだそうだ。
「ああ。そういえば」
商店街のなかにちいさな酒屋があったのをわたしは思いだした。
毎日仕事のいきと帰りにまえをとおっているけれど、はいったことも気にしたことも一度もない。
そんなことを考えていると、べつのことまで思いだした。
そういって今わたしが歩いてきた道の先を指でさす。
カズトさんは数年まえに両親が他界して、実家の酒屋を継いだのだそうだ。
「ああ。そういえば」
商店街のなかにちいさな酒屋があったのをわたしは思いだした。
毎日仕事のいきと帰りにまえをとおっているけれど、はいったことも気にしたことも一度もない。
そんなことを考えていると、べつのことまで思いだした。