普通恋愛結婚
「俺、杏里ちゃんの旦那になるわ。」
「…。」
「はよ、結婚したい。子供は3人ほしい。」
「…。」
「…なんやねん、なんでなんも言わんねん。俺の気持ち、幼なじみのお前にはわかるやろ?」
「お、おう…」
俺はあれから翔が現れて一緒に帰った。
杏里ちゃんには、家まで送るって言ったけど、断られた。
やっぱイケメンと帰るんは、照れ性やから大変なんやろうな…(笑)
あ、イケメンは俺やけど。
「ていうかな、お前がそんなにも女を好きになるヤツやとは思わんかったで、最近までは。」
「俺も変わったんや。」
自分自身でもビックリしてんねん。
まさか、こんなにも人を好きになるなんて。
「道はずしまくってたからなあ…お前(笑)」
「うるせぇよ。」
「まず学校すら来てへんもんな。」
「…あぁ、まあせやな。」
そう。俺は、道をはずしまくっていた。
女の先輩から異常な人気があった俺は、それを利用して不良の先輩達と絡むようになった。
そして、タバコや酒…まぁ、やっちゃいけないこともようさんして…学校なんか行かんくて、親にも迷惑をかけとった。
「あんときは、お前にまで迷惑かけたな…。ほんまに、あんときは悪かった。」
「ええよ、別に。」
そう、翔にまで迷惑をかけてしまっていた。