ミルクティー色の女子×メガネ男子



昼になって、お弁当を食べに人気のいない空き教室に入った。
薄暗くて、カーテンも閉まっている。

お弁当を近くの机の上に置いた...ら、

―さわっ

「ひぁっ?!」

今、誰かに触られた!!!

だんだん、胸の辺まで上がっていくのがわかる。


怖い!


怖い怖い怖い...!


「体は細いくせにいい胸はしてんじゃん」

なっ!
誰なの?い、いかげん止めなさいよ!!!


制服の牡丹が外されていって...
生暖かいものが流れていった。


舌だ。


キモいキモい!!


「...ぃや、めっ」

止めてって言いたいのに...言えない。


怖くて、体が震える。



―ガラッ

―グイッ

―バシッ

ーボコッ



目の前で何が起こったのか解らない...。
けど、あたしは助かったみたい。

―グイッ

「ぅえっ?!ちょっ...」

誰かに引っ張られ、屋上まで連れられた。



「大丈夫ですか?安藤さん!」


その人は、高橋 雄斗...だった。


「...だ、だいじょう.......っ!」
あたしの頬に暖かい物が伝った。

「安藤さん?!」




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