藍色の城
月一でお店に予約してくれるし、
週末は夕食デート、連絡先を交換
してからは毎日電話やメールを
繰り返してた。
『咲妃に逢いたい』って言っては
夜中に車で駆けつけてくれたり
たった5分の休憩時間にメールを
送ってくれたりして、
小さな喜びをいくつも与えてくれた。
休みが合わない分、
朝からのデートは出来ないけど
限られた時間でのデートに
酔いしれて、
5回目の夕食デートの帰り
私たちは車の中でキスをした。
優しく侵入してきた舌に
意識が遠くなるほど
快感を覚えて
ゆっくり絡ませる。
『咲妃……好きだよ。』
『うん……私も好き。』
離れたくない。
離れられない。
心と身体が陽を求めてる。
その本能に従って、
私たちは身を重ね合わせた。