藍色の城



久しぶりに感じる男の肌と
心地よい痛み。
温かい腕に抱かれながら
『もう離さない』と
何度も愛撫され意識を手放した。



『はぁ、行きたくないよ。』



嫌々ネクタイをしめて上着を羽織る。



『ダメだよ。仕事行かなきゃ。』



月曜日の朝はいつもこんな感じ。
休みの私は玄関先まで見送る。



ギュッと抱きしめられて、
優しく口づけを交わす。



『咲妃だけを抱いていたい。』



『働かない男はヤダ。』



『う…!!わかったよ。頑張る。』



『行ってらっしゃい』と
『行ってきます』を繰り返し、
朝早くに私の家から会社へ向かう。



いつしかそれが日課になってた。






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