藍色の城



『今度、家に来ない?』



突然そう言ってきた時には、
付き合い始めて
もうすでに半年が過ぎていた。



『へ?この前行ったじゃん。』



『いや、俺の実家にって話なんだけど。』



実家…!?
それって…まさか…!!



表情で言いたいことを察した陽は、
照れながら言ってくれたの。



『親に…逢ってほしいんだ。』



お互い真っ赤になりながら
私はブンブン首を振りながら
承諾したんだと思う。



たまたまシフトで月曜日に
休みを入れた陽は、
私をドライブデートに
連れ出してくれた。






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