BE MY ANGEL
記憶?


「今までありがとう。でも、今までと同じように接してくれて構わないのよ」


「いいえ、“天使”のトーリ様にそのようなことは・・・。今までは記憶を失くされていた故、自然に見えるようにあのような演技をしておりました。どうかお許し下さい」


美姫の母は頭を下げた。


「トーリ?天使って何なの?」


私はつい声を荒げてしまった。


「私の本当の名前は美姫じゃない。トーリっていうの」


振り返った美姫はこれまでになく冷静だった。


「天使っていうのは博士が生み出したヒューマノイドの俗語。私はその内の一体なの。どう、分かった?」


私は荒唐無稽な話にただ唖然とするばかりであった。
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