空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 お?! おはよう!!…じゃヘンか
お疲れ様!! …も妙だな… 」
ボクは対応に困りながら笑い
さい箸を鍋の中から取り出した
… なぜかユウくんは
呆然と立ち尽くしている ――
ボクは、顔面蒼白
「 ど、どうしたの?!
――― な、なにか
アイちゃんが具合悪くしたとか?! 」
縁側の上にヒザから乗り上がって
トランクス一枚の足を
両手で思い切り揺さ振った
「 ――― ヘンなんだ 」
「 え?!
へ、ヘンって、やっぱり具合が!! 」
「 … アイとしてから…ヘンなんだ 」
「 …あ 」
―― その切なそうな
ボーッとした顔を見て
ボクはその意味を理解した
それはボク自身も
経験した事があるから ――――