空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜






その声に答え、スラリと開いたのは
押し入れだったはずのフスマで ―――



暗闇の中で感じるのは
足元で微かにきしむ、畳の感触だけ



そして、四方の壁がゆっくり
床にスライドしたかと思うと





―――… ひんやりとした空気



前方に ボクが見慣れた老人たちの
だけど、いつもとは全然違う

世界地図が映るモニターを背にした
セロファン眼鏡と、白衣の姿があった







「 ――――…何 ここ 」




そう呟いたユウくんが見つめるのは
たくさんの計器と、高い天井



部屋のど真ん中に浮いているのは
立体映像みたいな、丸い地球で



赤く目立つ点が、ひとつ点滅していて
今現在その位置は
ちょうど日本、関東の辺りにある







「 ―――… マサルさん?!?

それに、マサルさんの奥さん
…魚屋のグンジさん

ヨッチャン先生まで…!! 」





「 ここは、対浮遊植物『LostLove』
その対策本部 ――――



街にはドーム状にシールドが張られ
舞い散る『花びら』から守られている



… 正確に言うなら
この街を守るだけで精一杯だったんだ 」




「 駅長さん…――― 」








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