空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜
「 え… って事は
ホントにあの船
木に突っ込むつもりなんですか?! 」
「 まあ待ってくれハザマくん
あの『木』は地球中を
気ままに漂っている
蜃気楼みたいなものだ
… 近づくとその場から消え
また別の場所に移動し、出現する 」
「 ――…追い払って、いる…だけ? 」
「 そう ――――
正確に言うなら、それしか出来ないんだ
ハザマくん
そして若いお二人、これを見てくれ
―― ヤエコくん、衛星の様子は? 」
「 若干軌道がズレていましたので
ちょいとスラスター、吹かしましたよ
五十ギガヘルツで安定
現在は、通信に問題ありません 」
深いシワが刻まれた指
たくさんの通信機械と
いくつものモニターを操る姿
「 …裏の、おばあちゃん…? 」
「 やだよぅ!ハザマくん!
今は衛星オペレーターのヤエコさ
そう呼んどくれ! 」
ウィンクされて、思わず頭を下げた
「 こちらへ ハザマくん 」