主従関係
 悠紀は柔らかい微笑みで、そう答えた。
 芽亜は悠紀の笑顔を見る度、胸が締め付けられるような感覚に襲われる。

 本当に私なんかでいいのか?

 私は、愛されていいの?

 そんな思いに駆られる。
 視線を落として、自らの左手を見る。
 左手の薬指には、指輪がはまっている。これは、悠紀から贈られたもの。こんな自分を大切に扱ってくれる、彼がくれた、唯一のもの。
 悠紀が言うにはこれは、『首輪』の代わりらしい。


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