バニラ
「それでウチの猫をストーカーして、どうするつもりだったのかな?」

淡々としたテナーボイスで恭吾が言った。

久しぶりに聞くな、恭吾の淡々とした声。

あたしを猫に例えられてるのは何か複雑。

「まあ、かわいいから襲っちゃおみたいな」

ハハッと、中原が笑う。

「あいにくだが、理彩は俺のかわいい子猫なんでね」

そう言ったかと思うと、恭吾が後ろから抱きしめてきた。

「手を出すのは、やめて欲しい」

ドキッとなる心臓。

密着してる躰が、何か恥ずかしい。
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