バニラ
「あっ…ひあっ…」

目の前には、あたしを見下ろす恭吾の整った顔があった。

「恭吾、眼鏡…」

そう言ったあたしに、
「…外、せ」

恭吾が言った。

あたしは恭吾に向かって手を伸ばすと、恭吾の黒ぶち眼鏡を外した。

眼鏡を外したとたん、理性が飛びそうなくらいのキレイな恭吾の目とぶつかった。

「あんまり…見るな」

かすれた声で、恭吾が言った。

「恥ずかしい…」

「んっ…」

唇をふさがれる。

「はあっ…あっ…」

唇が離れたのと同時に、見つめられた。
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