バニラ
「――濡れてる…。

いつからその気だったの?」

「――やっ、ダメ…」

恭吾の指が、あたしの中をかき回した。

ビクビクと震える躰に、あたしは逆らえることができない。

頭が真っ白になりそう…。

「恭吾…あたし、もう…。

――うあっ!」

恭後の指が離れたと思ったら、あたしの中に恭吾の灼熱が入ってきた。

突然のことで躰が震えたあたしに、
「ああ、ごめん。

濡れていたからいいかなって」

恭吾はニヤッと笑った。
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