バニラ
「――もっ、バカ…」

そう言ったあたしに、
「それは言わないの。

俺だって、大変なんだから」

「――ッ、あっ!」

恭吾に腰をねじ込まれ、あたしの躰が震えた。

恭吾の背中に両手を回して、あたしは彼の躰にしがみつく。

灼熱をねじ込まれるたびに躰が震え、あたしの頭の中が真っ白になる。

「――恭吾、もっ…ダメ…」

意識を手放しそうになったその瞬間、
「じゃあ、いいよ」

恭吾が強く突きあげてきた。

「――あっ…!」

その瞬間、あたしの意識が遠くなる。
< 16 / 150 >

この作品をシェア

pagetop