バニラ
それも何度も何度も、いちいち数えてるヒマなんてないって言うくらいに突きあげられる。

「――恭、吾…」

あたしは恭吾の名前を呼んで、彼を受け止めるのがやっとだ。

「――理彩…!」

恭吾があたしの名前を呼んで抱きしめたと思ったら、
「愛してる…」

耳元でささやかれた。


「痛~ッ、殺されるかと思ったー!」

ソファーのうえで横になっているあたしに、
「殺されるって、よくそんな物騒なことがはっきりと言えるね」

恭吾は床のうえに座っている。
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