バニラ
「湯加減よかったよ」

「ホント?

じゃあ、あたしも入ってくる」

そう言ってソファーから腰をあげようとしたあたしだったけど、
「待って、理彩」

「えっ?」

恭吾に呼び止められたかと思ったら、唇が重なっていた。

「ちょっ、恭吾…」

「もう、待てない」

恭吾があたしを抱きあげた。

そのまま抱きあげられてついた先は、ベッドのうえだった。

「待って、あたし…シャワー…」

「黙って」

恭吾にまた唇を重ねられた。

それも深く、さらに濃厚に唇を重ねられる。
< 79 / 150 >

この作品をシェア

pagetop