バニラ
「――ッ、はあっ…」

深く息を吐いたあたしに、
「すごい絶景」

恭吾が言った。

「俺、ヤバいかも。

俺のうえに理彩が乗っているところを誰にも見せたくない」

「そんな、言わないでよ…」

そんなことを言われたあたしは恥ずかしくて、仕方がないのに…。

「じゃ、遠慮なく」

恭吾がそう言ったと思ったら、
「えっ……やあっ!」

突きあげられた瞬間、腰を襲った痛みにあたしの躰は震えた。

でも痛み以上に快感の方が大きくて、あたしの躰はさらに震えてしまう。

「理彩、気持ちいいの?

腰、揺れてるよ」

恭吾が言った。
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