バニラ
もう、何も考えることができない。

「――やあっ…!

あっ…ああっ!」

恭吾が与えてくれる快感に震える以外、あたしは何もできない。

「――あっ…!

恭吾、もう…」

「んっ、わかった…」

ズンと力強く突きあげられた瞬間、頭の中が真っ白になった。


「すごく積極的でビックリした」

「…ッ、それは恭吾が!」

行為の後、疲れた躰を癒すように、あたしたちは一緒にお風呂に入っていた。

「俺が何?」

そう聞いてきた恭吾に、
「……やっぱり、いいです」

あたしは言うのをやめた。
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