そして天使は闇へ堕ちる
「行くぞ」
そう短く言うと、扉をゾノが開ける
扉が開かれると、独特な香りが二人を包んだ
この匂い……私にはきつい……
思わず鼻をおさえてしまったが、天使だとバレない為には平気なふりをするしか無いため、鼻から手を退けてドレスをぎゅっと握りしめる
気持ち悪い……
吐き気を抑えてゆっくりと会場に足を踏み入れるリュリュカ
「リュリュカ大丈夫?」
こっそりヴァイオレットがリュリュカの具合を聞いてくる
大丈夫……じゃないよ。でもここは我慢しなきゃ
「平気……」
「でもリュリュカ具合悪そうだよ……」
「おい、どうしたんだ」
「ゾノ、リュリュカが気分悪いみたい」