そして天使は闇へ堕ちる
「ヴァイオレット、リュリュカを連れて隅にいとけ。俺は水を貰ってくる」
「ありがとう……ございます……」
リュリュカは口を抑えて小さく頭を下げる
そしてヴァイオレットに引かれながら隅の方に避難する
隅の方は匂いがあまりしないため、リュリュカの気分が少しだけ楽になった
「ねぇ、ヴァイオレットは平気なの?」
この匂いに異常なのは自分だけなのかと思い、リュリュカはヴァイオレットのドレスを引っ張って尋ねる
「平気って何が?」
「え?だからこの匂いが……」
「匂い?匂いなんてしないよ?それよりリュリュカの方が匂うよ」
「うそっ!?私臭かった?」
「ううん。そんなんじゃなくて、甘い香りがするの。すっごく美味しそうな香り……」