そして天使は闇へ堕ちる


じっとゼロを見ていると、女たちの視線がリュリュカへと移動してきた


「なにこの女。紫のドレスなんか着てるわよ!!図々しいったらありゃしない」


「陛下に媚びているつもりなのかしら?バカな女」


「本当!あんた陛下とどういう関係なのよ!」


「顔なんか隠しちゃって。人様に見せられないような顔なのかしら?」


冷たい眼差しでリュリュカを見ると、女たちは次々に暴言を吐く


どうして……?


さんざんの言われように、リュリュカの目頭が熱くなる


私がなにしたって言うのよ


どうしてこんな事に……

幸い黒いベールで顔が隠れているため、涙が見えないが、泣いていると思われたくないリュリュカはその場を去ろうとした

だが……


強く、腕を掴まれた


しかもゼロによって


「この女を侮辱する者は俺を侮辱したということになるが……?」


女たちよりも冷ややかな声がゼロの口から発せられる


ゼロが女たちに睨みを聞かせると、リュリュカを引き寄せて当たり前のように肩を抱いた





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