秘密な彼氏
目を覚ますと、真っ暗だった。

ああ、まだ夜中か。

眠気とだるさでぼんやりとしている頭で、そんなことを思った。

隆志は…と思って彼に視線を向けると、眠っていた。

もう、寝かせないとか言ったくせに。

終わったら終わったらで勝手に寝るって、どう言うことなのよ?

「本当にわがままなんだから」

隆志の髪に手を伸ばした瞬間、その手はつかまれた。

「――ちょっ…」

「えへっ」

ニッと歯を見せて笑う隆志と目があった。

「ヤだ、起きてたの?」

「寝かせないって、言ったでしょ?」

そう言って隆志は、甘く唇を重ねた。
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