秘密な彼氏
日曜日。

「えっ、あの中里くんとデートするの!?」

待ちあわせ場所に向かいながら、私は美里と携帯電話で話をしていた。

「まあ、1回だけね?」

「ええーっ、つきあっちゃえばいいのにー」

つきあっちゃえばって…。

ずいぶんと勝手なことを言う友人だ。

長い間仲良くしている美里にも、隆志との同棲生活を打ち明けていない。

私、本当に秘密が多いよね。

いつか美里にもちゃんと話さなきゃ。

「まあ、いいや。

何かあったら聞かせてよ!」

何かあったらって、あんたはおばちゃんか!
< 36 / 170 >

この作品をシェア

pagetop