秘密な彼氏
ツッコミを入れるのは心の中だけにして、わかったと言って電話を切った。

カバンの中に携帯電話を入れた後、服の確認をした。

今日の私の格好はポロシャツと七分丈のジーンズである。

どうせ1回だけのお試しデートなんだから、あんまりおしゃれしない方がいいよね。

そんなことを思いながら待ちあわせ場所に向かうと、中里くんはもうすでにいた。

中里くんの格好は、今日のような晴れ渡った青いシャツにジーンズだった。

とてもさわやかな私服は、まるでお茶のCМみたいだ。

私は彼のところに歩み寄ると、
「中里くん、待った?」

声をかけた。

声をかけられた中里くんは、
「いいや、全然」

首を横に振って答えた。
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