秘密な彼氏
もうこの人しか愛することができないんだな…。

そう思った時、隆志の唇が離れた。

「今日は、絶対に許さないから」

うっ、やっぱりそうなっちゃうよね…。

ウソをついた訳なんだから。

「明日、学校休みね?」

そう言った隆志に、
「…えっ?」

私は聞き返した。

何ですか、その突拍子な思いつきは。

「お仕置き、ね?」

隆志は、甘い笑顔を浮かべている。

その甘い笑顔に魅せられたら、もう逃げられない…じゃなくて!

私はともかくとして、隆志は!?

あんた、医者でしょうが!

「もちろん、休み」

やっぱりなー!
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