秘密な彼氏
その翌日のこと。

「おはよう、あやめー!」

教室に入るなり、美里に抱きしめられた。

「美里、おはよー!」

私も美里を抱きしめ返した。

美里は中学時代からの私の親友だもん。

それを“敵”と仕分けしようとする隆志がわからないと言うのは、内緒にしよう。

美里は躰を離すと、
「あやめ、早速だけど」

「あー、はいはい」

私は今までの出来事を説明した。

「ふーん、なるほどねー」

「誰にも言わないでね?

親にもまだカミングアウトしてないし、近所の人には遠い親戚の人だって言ってるから」

私は言った。
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