秘密な彼氏
その日の放課後。

私は美里と一緒にマックへ向かっていた。

理由は簡単、彼女へのせめてもの償いである。

「本当にごめんね、美里。

マックを奢るから」

「もう、わかっているから大丈夫だよ」

そう言って笑っていた美里の顔が、一瞬にして消えた。

「美里?」

名前を呼んだ私に、
「ねえ…あれ、北川さんじゃない?」

美里が指を差した方向に視線を向けると、
「――ウソ…」

信じられない――いや、信じたくない光景があった。
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