結婚式3時間の為の男選び
「恵理ちゃんはなんで、
昼間も働いて、
夜もこんなところで
働いているの?」


隣にいた、酔っ払いの客が
どさくさに紛れて、
恵理の手を握りながら聞いた。


「私、一応、今、20代なんで、
女を武器に仕事ができる年齢だけど、
これが、40代、50代になったら
誰も雇ってくれないでしょ?(笑)

だから、今しかできない仕事を
今、やって、
社会勉強がしたいな・・・と思って・・・。

それに、女としても磨かれるかな?
って思って・・・。」



恵理は酔っ払いに絡まれるのは、
慣れている。
正直、こんな臭い酔っ払いおじさんに、
手を握られたり、
触れられたりするのは、
鳥肌が立つほど、
大嫌いだった。

それは、水商売を始めて、
二年半が過ぎた今でも、
慣れるものではなかった。


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