たとえ馬鹿でも、愚かでも
今日は割と早めに来たから、後ろの方の席が取れた。


がたっと音をたてて、座った大和が訝(いぶか)しそうな目つきで私を見てくる。


「本当に忘れてただけか?」


「や、やだなあ。他に何があるのよ」


大和は鋭いから、嘘がバレないか心配になる。


いや別にバレたっていいんだけど、何か大和には知られたくないって思ってしまった。
< 18 / 21 >

この作品をシェア

pagetop