Sweets Magic
これは、握手のサインだと思っていいのだろうか。

 多分、そうだよね。

 「ヨロシク、です」

 ドギマギしながらも私は雅樹くんの手を握った。

 男の人の手握るのお父さん以外に初めてかも。

 そう思うと余計に緊張してしまってまっすぐ私を見てにこにこしてる雅樹くんから目を逸らしてしまう。

 「あ!兄貴、今日の夕飯は?」

 パッと手を手を離す雅樹くん。

 危ない、これ以上手を握ったままだったらドキドキしすぎておかしくなるところだった・・。

 「あー、夕飯ならこれ」

 雅史先輩が指差した先には、コンビニ弁当が置いてあった。

 

 
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