Sweets Magic
 「んー、おいしぃー」

 紅茶を飲むと体が少しずつぽかぽかと温まってきた。

 先輩は私と向かいのソファに座り、分厚い本を読んでいる。

 さずがは副会長。真面目だなー・・。

 どんな本か気になって訊こうとすると

 「たっだいまー!」

 超ハイテンションな声がした。

 「兄貴ー、腹減ったぁー!・・あれ?君、誰??」

 「あ、今日からお世話になります加賀瑠香です」

 えと、たしかこの人は雅史先輩の弟で1年生にして野球部のレギュラーの雅樹くんだ。

 「君が瑠香ちゃんか!ヨロシクっ!」

 そう言うと雅樹くんは私に手を差し出してきた。


 

 
 
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