Sweets Magic
 「やっと笑ったな」

 「え?」
 
 「さっきまでは緊張してたみたいだけど、今、ちゃんと笑ったと思ってな」

 たしかにさっきまではなんとなく慣れてきたものの、まだ緊張していた。

 それを先輩はちゃんと見抜いてたんだ。

 「だって2人のやりとり面白いんですもん」

 「そうかなー?」

 「だって雅樹くんとか」

 そこまで言いかけて、雅樹くんが私の言葉を遮る。

 「雅樹くんって言うの禁止!呼び捨てでいいから」

 えぇ!?突然の禁止令に思わず困惑する。

 「で、でも・・」

 「同じ家でこれから過ごしていくのにさぁ、くんづけなんて堅苦しいしさ。後、敬語もなしね?」

 

 
< 17 / 21 >

この作品をシェア

pagetop