バスケより一番に



「いいよね、小柴君はいつも余裕そうで」



私ばっか無駄に期待ばっかして馬鹿みたい。



するといきなり抱き締められた。


「えっ、何」


「よく聞いてみて下さい」



「………あっ…」



「ねっ?
俺だって緊張してるに決まってるじゃないですか」



「うん…そうだね。
同じ…」


私も小柴君を抱き締めた。




「……波奈」


「今、小柴君何て…」


「波奈。
これからは小柴君じゃなくて下の名前で呼んで下さい。

あと敬語、止めていいですか?」



「うんいいよ。


……春弥…///」


「ありがと」



「フフッ」


「どうしたの?」


「えっ、ずっとこのままで居たいな~って思って」


「俺も」



私達は抱き合ったまま目を閉じた。



その日の夜はとてもいい夢を見た。




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